クリニック方針
「子どもはすべて、神が人間に絶望しておられないことを伝えたまうためにこの世につかわされた使者である」
私の好きなタゴール(インドの詩人)の言葉です。小児科医を志したのは、やはり自分が子どもが好きだったというのが一番の理由です。未来ある子ども達のために、小児科医として出来る限りのお役に立ちたいと考えています。
これまで、私は一般小児科、免疫アレルギー疾患、新生児・未熟児を中心に長く診療経験を積んできました。来院された患者さんは、自分の子どもと同じように大切に考えて治療に当たらせていただいています。そのために、安心して受診して頂ける雰囲気作り、丁寧な説明、必要かつ最小限の検査を心がけるようにしています。
当院では特にアレルギー疾患の治療に重点を置いています。
アレルギー疾患については、いろいろな治療方針があるのは事実です。片村クリニックでは日本小児アレルギー学会のガイドラインに沿って標準的な管理、治療を行っています。
これによって気管支喘息やアトピー性皮膚炎の治療についても画一的な治療ではなくその患者さんの重症度に応じた内服、吸入、塗布などの治療を行っています。なかでも乳児のアトピー性皮膚炎では食物アレルギーの関与する事が多く、原因となる食物を見つけて除去すると、湿疹が軽快する場合が多くあります。
また最近食物アレルギーが増加していますが、検査が陽性でも実際には食べることができる場合があります。実際に食べて問題がなければ検査が陽性というだけでは除去していません。片村クリニックでは少しずつアレルギーの原因になる食物の制限を解除できるように、検査結果や年齢を考慮して実際の食品名と量を指示する方針です。
「自分にできることは、出来る限り治療する」のが片村クリニックのモットーですが、入院が必要になった場合は入院先病院を、専門の先生によるさらに詳しい検査が必要になったときはご相談の上、「最も適した専門家に紹介する」ようにしています。
お子さまに何らかの症状があったときに「これは病院に行くほどのことだろうか」と迷ってしまうご両親もおられるかと思います。特に小さい子は自分で「ここが痛い」とか「ここの調子が悪い」と上手く言えません。そういう時はお気軽にクリニックを受診して下さい。
院長紹介
片村 憲司(かたむら けんじ)
1953年 | 大阪生まれ |
---|---|
1978年 | 京都大学医学部卒業 |
1986年 | 京都大学大学院医学博士 |
京都大学医学部小児科助手、アメリカJohns Hopkins大学留学、島根県立中央病院小児科部長、京都大学医学部附属病院未熟児センター長、京都大学大学院医学研究科講師、石田病院副院長を経て、2002年9月に現在の場所で小児科・アレルギー科クリニックを開業。
大学では免疫アレルギー外来を担当し、気管支喘息やアトピー性皮膚炎の患者さま、また小児膠原病、原発性免疫不全症の患者さまの治療に携わりました。